北岳〜間ノ岳〜塩見岳百名山

3000mの稜線を歩き山小屋に3泊して、百名山を3つ登る,私にとって初めての長い山旅でした

日  時 2005年7月16日(金)〜19日(月)
天  候 @曇り・A曇りB晴れC晴れ
山  名 北岳(きただけ)3192m 間ノ岳(あいのだけ)3189m 
塩見岳(しおみだけ)3052m
山  域 南アルプス長野・静岡県
歩行時間 1日目:約8時間 2日目:8時間30分 3日目:8時間30分 4日目:11時間
アクセス 大阪→名神〜中央道伊那→長谷村戸台口に駐車

コースタイム
1日目 戸台口5:10北沢峠6:10北沢峠7:007:35広河原1529m広河原7:45白根御池分岐10:38白根御池小屋2236m【お昼】11:05
…15:05小太郎尾根2890m…15:55北岳肩の小屋3010m(泊)
2日目 北岳肩の小屋7:12…8:08北岳3192m8:35…9:45北岳山荘10:05…10:05中白峰3055m…12:48間ノ岳3189.3m 【お昼】13:10…13:55三峰岳2999m…14:58三国平2761m…15:40熊の平小屋2580m(泊
3日目 熊の平小屋6:00…9:40北荒川岳2698m【お昼】…13:44塩見岳東峰3052m〜14:08…14:25三角点峰3047m14:45塩見小屋2750m(泊)
4日目 塩見小屋4:35…8:35本谷山…11:15三伏峠小屋2575m11:35…14:39登山口…15:40鳥倉林道終点
 
1日目 7月16日(土) 歩行時間約8時間 天気晴れ途中雨が…
臨時便が5時頃から大勢の人を北沢峠に運んで行きましたが、広河原行きは中々来ませんでした。
最初の予定は白根御池小屋で泊まるつもりでしたが、早くついたので休憩だけして草すべりを登りました。
沢山のお花が咲いていましたが、バットレスの分岐までたっぷり2時間、肩の小屋までは4時間近くかかりました。
肩の小屋は満員の人でした。
北沢峠〜広河原への切符を買う列

広河原から見た北岳

白根御池小屋は別棟を新しく建築してました.

白根御池小屋のキャンプ場
草すべりのお花畑

バットレスの分岐お花が沢山ありました

2日目 7月17日(日)歩行時間約8時間30分  天気おおむね晴れ

北岳の斜面はすばらしいお花畑で、重い足を止めて何度も写真を撮りました。
北岳山荘で、トイレをすまし熊野平小屋までゆっくり歩き。
間ノ岳までは沢山お人に追い抜かれましたが、間ノ岳からは同行者と私だけ。
ほとんどの人が間ノ岳又は農鳥岳に行くようです。


間ノ岳から三国平までは岩稜歩きです。しかし岩の斜面にも小さなお花があり、塩見岳や、農鳥岳、仙丈岳が見え展望はすばらしかった。
熊の平小屋に着いたとき先に着いた人は酒盛りの最中でした。気持ちよい小屋で、主人はとてもユニークでした。
お風呂に入りました【1000円】

肩の小屋から富士山を撮る

北岳肩の小屋
 人人人がいっぱい。
トイレは待ち時間あり

となりがの人の肩が当って眠れない!!
寒い('_')狭い

富士をバックに

北岳山頂3192m

北岳から見る間ノ岳・農取岳 
赤い屋根は北岳山荘診療所があり、トイレあり

間ノ岳山頂3189.3m

間ノ岳から見る塩見岳方面

間ノ岳から熊の平小屋の稜線のピーク

3日目 7月18日(月)海の日 歩行時間約8時間30分 天気晴れ

後ろに間ノ岳、前に塩見岳を見ながらひたすら歩きます。
お昼お食べていると凄い健脚のおじさんが私たちを追い抜いて行きました。このおじさん健脚で肩の小屋を出発して、
私たちが歩いてきた道を5時間ほどで歩いていました。
塩見岳への登りはかなりきつく同行者はだんだん足が遅くなり…それでも山頂へは6時間かけて登頂

塩見小屋では、予約していたのに聞いてないと言われ、かなり冷たく言われその後に
夕食後1時間ほどして、同行者呼吸苦あり、軽度の喘鳴も!!

熊の平小屋
私の顔は高山病でかなり腫れている

塩見岳より見る北岳間ノ岳方面
この稜線をゆっくり歩いてきた感動

塩見岳東峰3052m
展望最高

塩見岳西峰三角点3047m

塩見岳(東峰と、西峰)

塩見小屋:後ろに塩見岳が!
4日目 7月19日(火) 歩行時間約11時間 天気晴れ
早朝4時起床し、下山開始。最初長い下り。少しの登りでも中々足が出ず本谷山まで4時間、
途中追い越されたカップルの方が三伏峠小屋の方に話された様で、三伏峠小屋の方が助けに来てくれた。
小屋がもうすぐだったので何とか歩き続けゆっくり休んで下山。
【相方はかなり呼吸が苦しそうでした】
何とか鳥倉林道終点
到着した時は本当にホッとした。背中が痛くてリックがおろせて嬉しかった
この日歩いた時間は約11時間であった。
この時は下山したのでもう大丈夫と思ったのですが・・・

本谷山

三伏峠小屋2575m

登山口
ハプニングの山旅でした。
同行者が、18日夜、塩見小屋で息が苦しくなり、
19日は早朝から出発して早く下山しようとしましたが中々足が進まず、それでも何とか必死で下山
下山後も楽にならず診察を受けたら高地性の肺水腫で、きっとこれが最後だと思いますが、大鹿村からヘリコプターに乗り、
松本市の信州大付属病院に緊急入院しました。
まだ原因ははっきりは解っていませんが、体質らしいです。しかし今回は生還しましたが、生死の境でした。

(塩見小屋はトイレはユニークでしたが、高山病に対する知識も親切心もなく食事はまあまあでしたが、がっかりしました。
山小屋を営むなら、宿泊者の体調が悪いと訴えたならもっと親身になるべきだと思います。)
私も今回はかなり顔がパンパンにはれました。食欲もなくなり、頭痛もしました。
今回お世話になった大鹿村の診療所の先生、看護婦さん、役場の皆さん、そして信州大付属病院の皆様本当にありがとうございます。

しかし、今回は花の山。沢山の花に出会えた山旅でした。
この時期北岳は人がいっぱいでしたが、間ノ岳から熊の平小屋、そして塩見岳の道はほとんど人に合いませんでした。
まだまだここに紹介できないできずいる花が沢山あります。すばらしい山でした。
もう一度行きたい!!
出会った花たち

タカネグンナイフウロ

ハクサンフウロ

ミツバオウレン

マルバダケブキ これからが花の時期です

ミヤマハナシノブ 草すべりのお花畑にありました

ヨツバシオガマ

シナノキンバイのお花畑

ミヤマバイケイソウ

タカネシオガマ?

ミヤマオダマキ
 ガレ場に沢山咲いていました

イワウメ

ハクサンイチゲ

チョウノスケソウ

チシマギキョウ
 三峰岳の岩稜に

シコタンソウ

タカネヤハズハハコ

ミヤマキンバイ

コケモモ

ハクサンシャクナゲ

クロユリ
 
草すべりや塩見岳の登りに群生していました

イブキジャコウソウ
 
北荒川岳からの稜線に

シロウマオウギ

北岳草はもう終わりでしたが、
斜面に少しだけ残っていました

イワベンケイ

タカネツメクサ 
大きな株です北荒川岳のガレ場に

ミネウスユキソウ?

チシマアマナ
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